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wool素材の奥深さについて

2021.09.23 コラム

wool素材の奥深さについて

 

woolとは【多くの矛盾した性質が調和しながら存在している】奥深い素材です

 

 

こんにちは。

 

岡山の、レディースオーダースーツのお店 [ルーシェル] です  (^-^)

 

 

 

ご存じでしょうか?

 

スーツ用服地材として最も適している素材は 【 woolウール 】素材 。

 

良く 「ウールって冬用でしょう? 暑そうだし、重そうだし、、、」 って言われたりもしますが、スーツ用素材にはウールが最適なんです。

 

 

 

現在日本で流通しているスーツ(オーダー品も既製品も)の素材は、ウールかポリエステル、もしくはその混紡だと思います。

 

 

言うまでも無く、ウール=羊毛という天然繊維、ポリエステル=人間の技術が作り出した化学繊維。

 

石油から生産される化学繊維の中でも、ポリエステルは最も生産量が多くバリエーション富む繊維なので、スーツに適する糸にすることも出来ますし、安価に出来るというメリットがあります。

 

一匹ずつ羊から刈り取って紡いで撚って、、、  という工程よりも大きい工場で一気に作る生産工程の方が効率良いですよね。

 

簡単に言うと、昔はウール素材で作るのが一般的だったスーツのコスト削減の手法としてポリエステル素材が使用されるようになったのです。

 

 

 

では何故、

ポリエステルばかりでなく未だにウールも使用され続けているのかと言うと、ウールが人が着る衣類に最も適した素材だからです。

 

 

 

着る物なんでもかんでもウールが良いわけでは無いんですが、少なくとも、スーツや外套という外側に羽織る様な衣類には最強です。

 

どんなに技術が発達しても現在のところウールの特性を再現することは出来ていません。

 

ウールの一番の特性は【冬は暖かく・夏は涼しい、という相反する性能を発揮する】ところ。

 

そう、

ウールは【多くの矛盾した性質が調和しながら存在している】奥深いものなのです。

 

 

その奥深さは天然に存在する構造=(ウールは人の髪の毛と同じくアミノ酸からなるタンパク質で、皮質部と表皮からなる構造をしています)から成り立っています。

 

 

 

 

■ うろこの構造からなる奥深さ

 

ウールの表面は、うろこ状の表皮(スケール)に覆われています。

 

人の髪の毛のキューティクルを思い浮かべていただくと想像しやすいと思います。

 

このうろこが湿気によって開いたり閉じたりして、湿気の吸収・放出を繰り返しているのです。

 

 

ウールが「呼吸する繊維」と呼ばれる所以です。

 

 

 

■ 縮れの構造からなる奥深さ

 

ウールの構造でもう一つ特長的なのは、一本一本の繊維がスプリングのように細く縮れている(クリンプ)こと。

 

縮れの原因は、表皮の下の皮質部が2種類の性質の違う細胞で出来ているからです。

 

このクリンプの中に体積の60%もの空気を含むことが出来るので、優れた断熱効果を発揮して外気の暑さ・寒さを遮断してくれます。

 

このように、ウールは多くの矛盾した性質がたくみに調和しながら外気に応じて機能しているという、知れば知るほど奥深い繊維。

 

人間が化学繊維を考え出し、ウールのその性質に近づけようとしていますが、ウールの機能全部を兼ね備えたものはまだ出来ていません。

 

 

 

スーツは絶対ウールでないとダメ!

 

ポリエステルは良く無い!

 

という訳では無く、用途によってはポリエステル混紡が良い場合も当然あります。

 

 

 

 

オーダーの際は、そのご用途によって相応しい素材をご提案させていただくのですが、ぜひウールの奥深さは知っていただきたいと思い、記させていただきました ( ^_^ )

 

 

 

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岡山の、レディースオーダースーツのお店 【ルーシェル】