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伸び伸びストレッチスーツには注意が必要です

2021.10.07 コラム

伸び伸びストレッチスーツには注意が必要です

 

肘や膝が出てヒップがテカってくる・・・

 

 

 

こんにちは。

 

 

岡山の、レディースオーダースーツのお店 [ルーシェル] です  (^-^)

 

 

 

 

 

今、カジュアルブランドを中心に、スーツも“ストレッチ素材 ”がとても多くなっていますよね。

 

一度ストレッチスーツを着ると「やっぱりストレッチは楽だ~♪」と、ストレッチスーツばかり着てしまいがちです。

 

 

 

 

 

でも!!

 

ストレッチスーツには注意が必要です。

 

 

 

 

 

一般的にshopで売られているストレッチスーツは、ポリウレタンというゴムの様に伸びる素材が入っています。

 

ポリウレタン素材のメリットは、一番はそのゴムの様に伸びる点。

 

人間の英知で生み出された素晴らしい素材で、誰もがスポーツウエアや水着の素材として馴染みがあると思います。

 

 

 

 

 

一方で、ポリウレタンにはデメリットもあります。

 

 

・劣化速度が速い

 

 ・・・3~5年で劣化して伸縮性は無くなり、切断された内部繊維が生地表面に出て毛羽立ちます

 

 

・型崩れしやすい

 

 ・・・あまり伸ばしすぎると元に戻らなくなってしまうという弱点のせいで、パンツのヒップや膝、ジャケットの肘が出やすいです

 

 

・テカリが出やすい

 

 ・・・ヒップや肘の部分がテカテカしてきます

 

 

このようなデメリットが何故起こるのかと言うと、そもそもポリウレタンというのは、2種類の化学物質を結合させて作られた化学繊維なので、空気や紫外線、熱・油などの外部刺激によって様々な化学反応を起こしてしまうからなんです。

 

 

 

 

 

そして、スーツとして一番大きいと思われるデメリットは、“ 見た目 ”です。

 

化学繊維は天然繊維のような上品な光沢や質感を出すことができないので、どうしても安っぽくなってしまいます。

 

ビジネススーツの場合、あまり安っぽいものを身につけていると、顧客や取引先に対する信用にもかかわるため、よく考えないといけない点ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

つまり、ポリウレタンのストレッチスーツは着心地が良くて楽♪といったメリットがある反面、劣化が早くて高級感に欠けるといったデメリットも存在するなのです。

 

 

 

 

 

 

女性向けの仕立て屋の立場としては、

 

「 ポリウレタン素材は、カジュアルファッションにはとても良いけど、きちんとした身だしなみを求められるビジネスシーンではあまり相応しいとは言えないので、お客さまにはおススメしたくないな 、、、 」と思ってしまいます。

 

膝がでてヒップがテカってるスーツを着てほしくはありません。。。

 

 

 

 

 

しかし、少しでもストレスを軽減させるためにストレッチ性を求められる気持ちも、当然理解できます。

 

 

 

 

そこで、ストレッチ性を求められる女性にご提案させていただいているのは、ウール100%のストレッチ素材です。

 

少し大きめに織り上げた生地を、ギュっと縮めて伸縮性を出しているのですが、打ち込み( 糸の密度 )も多く、型崩れしにくく安心して長く着ていただけます。

 

ポリウレタンのゴムのような伸びにはとても及びませんが、自然な伸縮性を感じられます。

 

当然、天然繊維ならではの上品な光沢や質感もあります。

 

 

 

 

 

スーツには、楽♪という着心地も大切ですが、「キレイな状態で着続けられる耐久性」も合わせて検討していただけると、より良いストレッチスーツを手に入れていただけると思います。

 

 

 

 

人とは対面せずハードな仕事の時には使い捨て感覚のポリウレタンのストレッチスーツを着て、社内外の人と会う際にはウールのストレッチスーツを着る。

 

そういう使い分けも良いですね。

 

 

 

 

ビジネスシーンで着るストレッチスーツは、TPOを踏まえて上手に着まわして下さい (^-^)

 

 

 

 

 

 

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岡山の、レディースオーダースーツのお店 【ルーシェル】